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22話

「お前は一体誰なんだ？なぜ沈家の屋敷に取り憑いて離れないんだ？」蘇北辰は入口の霧のようなものを見つめ、低い声で問いかけた。

蘇北辰は医仙の伝承を受け継いでから、一般の人には見えないものが見えるようになった。今、入口に漂うあの白い霧のようなものがそうだ。

「くすくす、あなたには私が見えるの？」

幼い声が突然響き渡った。五、六歳の子供のような声だったが、声だけで姿は見えなかった。

「くすくす、久しぶりに人と話せるわ。みんな私のことが見えないし、声も聞こえないの。こんなに長い間、あなたが初めて私に話しかけてくれた人よ」

以前、沈老の部屋や池の傍でも、蘇北辰はこの冷たい霧の存在を感じていた。...