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209話

江坤は電話を切り、直接専用エレベーターに向かい、最上階まで上がった。

「なかなかやるじゃないか。お前がここまで成功しているのを見ると、兄としても安心だよ」江坤は江雁秋の豪華なオフィスを見回しながら感心したように言った。

江雁秋はビジネススーツ姿で、非常に精悍な印象を与えていた。特に怒りを含んだ表情と、感情で少し赤らんだ頬がより一層彼女の魅力を引き立てていた。

この女は本当に極上だ。惜しいことに同じ父親を持つ異母妹だ。もしそうでなければ……

江坤は舌なめずりをしながら、欲望の炎を隠すことなく江雁秋に向けた。彼の視線は妹を見るものではなく、獲物を見るような目つきだった。

彼のそんな視線に...