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12話

苏北辰が針治療を終えてまもなく、唐銘の呼吸は再び滑らかになり、血を吐くこともなくなった。

唐家の人々は彼に連続して感謝の言葉を述べたが、苏北辰は古い針を片付けると、すぐに部屋を後にした。

病室の外では、張院長は唐銘が無事であることを確認し、ようやく安堵の息をついた。

彼は苏北辰が出てくるのを見ると、笑顔を作って言った。「苏北辰君、若いのに腕前は相当なものだな。私が見る目がなかったようだ。もし病院に残って働き続けてくれるなら、特別に主治医に昇進させよう。正式採用にして、医師免許の件も、私が裏で何とかしてやる」

「ふん、張院長は以前、医師免許がなければ人を救えないとおっしゃっていましたよね...