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39話

翌日の早朝、まだ薄明るい時間に張航はすでに起き出して身支度を整えていた。

時間がまだ早いうちに、彼は派出所へと足を運んだ。しかし、正面玄関で三十分以上も待ち続けたが、張福芸が出勤してくる姿も見えなければ、彼女に関する情報も得られなかった。これ以上ここで張り込むのは諦めざるを得なくなり、路傍で一元五角の卵入り餅を買い、食べながら光正街へと向かった。

今日の天気はまずまずで、日差しは強くなく、雲も少なく、そよ風が心地よく吹いて、気分を高揚させるようだった。

しかし張航には今、気分が舞い上がるような余裕はなかった。残り時間はあと62時間。かけられる電話はほとんど掛け尽くしたが、あのお姉さんがど...