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246話

「これ、本当にそんなに凄いの?」

張航がそう言うのを聞いた途端、唐暁怡はすぐに小さな頭を近づけて匂いを嗅ごうとしたが、張航はすぐに彼女を押しのけた。「さっき食べたものを全部吐き出したくないなら、嗅いでみるといい」

唐暁怡は最初、張航が冗談を言っているだけだと思っていたが、彼の真剣な表情を見て、先ほどの軽い気持ちはすぐに消えた。もともと彼女はこういうものにあまり興味がなかったのだが、この小さな物が少し不思議に思えて、見てみようとしただけだった。ただ、張航がこの物にそんな効果があると言うとは思ってもみなかった。

「航ちゃん、これ本当にあいつらを防げるの?」

その赤褐色の小瓶を見ながら、老人の目...