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225話

「この疾風刀があれば、張航も料理王者大会で大いに活躍できるだろうな」咳ばらいをして「もちろん、それは理想的な状況での話だ。いくら素晴らしい装備を与えても、彼の作れる料理はそう多くないし、そのほとんどが低レベルなものだということを忘れるな」

審査員が本当に肖梓童のように見向きもしないなら、張航どころか、天皇陛下が来たところで何の役にも立たないだろう。

「もう遅くなってきたし、そろそろ点数をつけてくれ。俺はちょっと用事があるから先に行くよ。何かあったら、暁怡、メールでも送ってくれ」

王者栄耀のゲームを一戦終えると、羅桓はスマホをポケットにしまい、立ち上がって一同に一言告げた。張航の肩を軽く叩...