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209話

胖大海は断固とした口調で言い切った。その毅然とした表情に張航は本当に衝撃を受けていた。正直なところ、これまでの接触がなければ、張航はこの男が雅福閣の忠実な従業員であり、さらには良心を持った貴重な好人物だと思ってしまうところだった。

ここまで言われては、辞退するのも気取りすぎに見える。張航は胖大海から差し出された玉を受け取るしかなかった。不思議なことに、この玉を手にした瞬間、張航は奇妙な感情の波を感じた。特に彼の背後にある尻尾が、思わず数回震えたのだ。これには張航も興味を抱かずにはいられなかった。

「首席、あの、どうお呼びすれば良いのでしょうか?」

胖大海は満面の笑みを浮かべながら尋ねた。...