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195話

「冗談じゃないでしょう?」

陶小樱は怒りを抑えきれず口走った。「この出場枠が雅福閣にとってどれほど重要なものか、あなたわかってるの?」

張航は黙ったまま、テーブルに肘をつき、組んだ指で顎を支えている。

「張航、あなたの考えを聞かせて!」

梁依文は陶小樱を責めなかった。彼女の言うことは間違っていない。この枠は雅福閣にとって、そして梁依文自身にとっても非常に重要なものだった。あの時、彼女が思い切って張航を魚斗ライブ配信との交渉に行かせなければ、事態は違う展開になっていたかもしれない。

「それが今日お話ししたかった二つ目の件なんです」

張航は確認するよ...