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173話

「さすがにジェイソンは少し医術を心得ていたから良かったものの、普通の人間がこれをやったら、メスを持つ手が震えて仕方なかっただろうな」

ジェイソンが張航の両足から銃弾をすべて取り出した後、麗姐は先ほど焼いておいたソーセージを手でちぎって小さくし、張航の口に放り込んだ。彼女には張航ほどの勇気はなく、噛み砕いて彼に食べさせるなどできなかった。

張航が嫌がるかどうかはさておき、彼女自身がちょっと気持ち悪いと思っていた。

不思議なことに、張航が三本のソーセージを食べ終わると、足の傷口はすでに痂ができ始めていた。少し医術を心得ているジェイソンが驚いて口が閉じられないほどだったが、ずっと暗がりで暗殺者...