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157話

「きぃりちゃん、ラララ♪と歌を口ずさみながら跳ねるように部屋に入ってきたとき、いびきをかいている張航が見られると思っていたのに、彼が悠々と足を組んでお茶を飲んでいるのを見つけて、思わず美しい瞳を見開き、驚きの表情で言った。

「あ、あなた、どうして寝てないの?」

「こんないい天気に、寝てられるわけないだろう?」張航は少し茶化すように言った。「ほら、この空気の良さ。雪が降って少し寒いけど、昼下がりの太陽が体に当たると、ポカポカして、言葉にできないほど気持ちいいだろう?そうだろ!」

きぃりは怪物でも見るかのように張航を見つめた。「おかしいわ、理屈からいけば、あなたは普通の人間だから、今頃はもう地...