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120話

ドア・キーを手に入れた張航は当然時間を無駄にするつもりはなく、小王の言った通り三階の308号室へと急いだ。もう余計なことに時間を費やす余裕はなかった。

幸い三階の308号室は見つけるのに苦労することもなかった。正確に言えば、張航が探す必要すらなかった。その部屋は三階の廊下の突き当たりにあり、この階にはそもそもあまり部屋がなかったのだ。ただ、張航が308号室にたどり着いた時、ドアの前には墨付きのサングラスをかけ、スーツを着た二人の外国人が立っていた。北米のある強国の退役軍人のように見え、言葉では表現できない殺気を纏っていた。

この二人は張航が片付けた警備員の連中とはわけが違った。もし彼らが3...