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90話

蒋凝は去っていった。刑事大隊を代表して謝罪した後、現金の束と義勇行為の表彰状を残して立ち去ったのだ。

方鋭はまだ信じがたかった。宋明哲が自分をそこまで憎んでいるとは？

正午近くになって、病室のドアが再びノックされた。入ってきた人物を見て、方鋭は自分の目を疑った。目をこすって見間違いでないことを確認すると、慌てて寝台から転げるようにして立ち上がった。

「陳、陳局長？どうしてわざわざ…」方鋭は前に出て、陳天明の手から果物を受け取った。

陳天明は方鋭の様子が大したことないと見て、やっと安心した様子で言った。「いいから、方君、座りなさい。まだ完全に回復していないんだから、しっかり休まないと」

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