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616話

「お前さん、方って苗字だったよな。正直言って、俺はお前を尊敬してるよ。華北軍区猛虎特戦隊、あの東方神剣の息子だろ?要するに神剣のアホ連中の哀れな候補生ってわけだ。それでも一気に七人を倒して、誰一人皮膚一枚破れなかったんだからな。以前、阿雄が俺じゃお前には勝てないって言ってたけど、今やっとわかったよ。たぶん俺が十人いてもお前には敵わない。降参だ」王胖子はぽつりと言った。その目は、まるで大事なおもちゃを失った三歳児のように虚ろで生気がなく、いつも固く引き締めていた表情はさらに死んだように沈んでいた。

「お前だってそう大したことないさ。どんなに強くたって、結局はお前みたいなお坊ちゃんが引っ張り出し...