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526話

「えっ?」

その女の子は少し驚いたように見えた。こんなに空気が読めない男に出会ったのは初めてらしい。そこで、艶やかな笑みを浮かべながら、甘えるように言った。

「ねぇイケメン、そんな人を寄せつけない表情しないでよぉ。あなたさえ良ければ、私、何でもしてあげるよ?どんな体位だって…」

そう言いながら、色気たっぷりの流し目を送ってきた。こんな露骨な誘いは、普通なら男なら誰でも我慢できないはずだ。

残念ながら、方鋭はそんな「普通の男」の一人ではなかった。服部桜葉の寝室での誘惑にも冷静さを保てる自分にとって、これはまさに朝飯前だった。確かにこの子は可愛らしい顔立ちで、スタイルも良かったが、自分の女...