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524話

「今こそ、罰を受ける時だ。もちろん……その後は、何もかもどうでもよくなる」

方鋭はシャワーを浴び終え、服部桜葉も自分の体を洗った後、バスローブを纏ってゆったりと歩み出て、ベッドの縁に腰を下ろした。濡れたシーツを見つめながら、服部桜葉は頬を真っ赤に染め、そっと撫でた。すると自分の両足がまた小刻みに震えるのを感じ、その感覚に彼女は恐怖を覚えた。まだ満足していないというの?

一方、方鋭はベッドの頭に寄りかかりながらスマホをいじり、空のファイルを暗号化してスマホにロックした。そして気楽に伸びをしながら、窗の外のぼんやりとした夜景に目をやった。

そう、空のファイル。方鋭はそういう動画を撮る趣味な...