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464話

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そのため方鋭は蒋凝の計画を自分の行動で台無しにしたくなかった。彼女は多くを犠牲にしてきた。もしこのチャンスさえ彼女に与えなければ、たとえ救い出せたとしても、蒋凝は一生自分を恨むだろう。

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「早く降ろしてよ!」蒋凝は大きな瞳をパチパチさせ、頬は艶やかに染まっていた。

「姉さん……」方鋭は無辜な表情で両手を広げ、肩をすくめて自分の潔白を示した。確かに潔白だった。今の方鋭の両手は空っぽで、何にもつかまっていなかったのだから。

「きゃっ!」蒋凝は悲鳴を上げ、慌てて方鋭の首から手を放した。そして彼女の艶やかな体は後ろに倒れ、赤いバラの花びらが敷き詰められたベッドに...