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426話

どれくらい時間が経ったのか、料理が全て揃い、二つの背の高いグラスには赤ワインが満たされていた。蒋凝は優雅にグラスを揺らし、美女の赤い唇から滑らかな赤ワインが彼女の喉を伝わって流れていく。蒋凝は口元を軽く拭い、満足げな表情を浮かべた。女性がここまで酒を楽しむ境地に達しているのを見て、白酒しか飲めない方锐はただ感心するばかりだった。白酒は言うまでもなく、赤ワインに至っては、いつも水でも飲むかのように一気に胃袋へと流し込むだけだった。

蒋凝は白目を向け、方锐の才能の無駄遣いを非難するかのようだった。心の中では方锐を散々に罵っていた。

こんな蒋凝の姿を見たことがない方锐は、まだ完全に警戒を解くこと...