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424話

紅鯉は当然すべての客にこのようなことを言うわけではなかったが、方鋭にそう言った理由も、口に出せるものではなかった。彼女はただ先ほど方鋭に会ったとき、この男性から何か独特な雰囲気を感じたからこそ、少し多めに言葉を交わしただけだった。

結局のところ、方鋭は十分端正な容姿を持っていた。整った顔立ちには角が立っており、穏やかでありながらも鋭さを失わない眼差し、そして漆黒で深遠な瞳は星のように輝いていた。世間一般で言う標準的なイケメンではないかもしれないが、少なくとも紅鯉の好みのタイプではあった。

方鋭は軽く微笑み、気にした様子もなく、すぐに白いスーツを指さして笑いながら言った。「ここで服を売ると歩...