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376話

李長雲は李家の現代の家長で、齢七十を超えた老人だ。髪こそ真っ白になったものの、精神は矍鑠として非常に健康そうに見える。杖をつきながら出てきた時の数回の咳が無ければ、ほとんどの人はこの老人が百歳まで生きることも問題ないと思うだろう。

李長雲は激しく咳き込み、側にいた若い世代が彼を支えていた。彼は白い布で口を覆い、素早くそれをしまい込んだため、誰も異変に気づかなかった。

李長雲、李德雲、李清志——この三人の老人は母を同じくする兄弟だ。かつては共に戦場へ赴き、共に無事に帰還し、偉大な功績を打ち立てた。誰もが輝かしい将星を担いでいなかったか?

そして今、三人の老人はみな古びた唐装を身にまとい、腰...