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275話

「資格がないだと?!」趙群は目を見開いた。

「こちらが私たちの社長、会社の大社長です!」髭の男は方鋭に向かって恭しく微笑んだ。

「何だって?」趙群は呆然とし、傍らの受付嬢も固まってしまった。

方鋭は困ったように額を叩いた。「僕はあなたたちの社長じゃないよ。あなたたちの社長は徐姉さんだ。もういいから、僕は先に上がるよ」

「はい」髭の男は口を大きく開けて笑った。

「何を言ってるんだ、そこに立て!」趙群はまだ諦めきれず、方鋭の背中を指差して大声で言った。「お前は上がれない、徐社長は今仕事中だ」

方鋭は振り返り、まるで馬鹿を見るような目でこいつを見て、呆れた様子で言った。「君の名前は?」

「趙群だ」趙...