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230話

「うん」宋青青は頷いた。「あの宋明哲よ。方お兄さんを警察に突き出した宋明哲、方お兄さんを死にかけさせた宋明哲。私はずっと前から知っていたの。それが私がずっとあなたに連絡できなかった理由。怖かったの...本当に怖かった」

宋青青の声には涙が混じり、両手は居場所を失ったようにもじもじとしていた。目尻から一筋の涙が零れ落ちる。「方お兄さん、ごめんなさい...本当にごめんなさい。私が...全部私が悪いの、私のせいなの」

「なぜ君のせいになるんだ」方锐は皮肉めいた笑みを浮かべた。

「私が...」宋青青が顔を上げると言葉に詰まった。頬には既に涙の跡がついていた。

「これは全部宋明哲がやったことで、...