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22話

「方さんは正直なところ、これについては詳しくないんだけど、薛家明は分かるだろう」と、方鋭は呆然とする薛家明に視線を向けた。彼は感動のあまり泣き出しそうになり、方鋭の腕をがっしりと掴んで、息せき切って言った。「方鋭、この原石は俺が買う!」

薛家の御曹司が口を開いた以上、周りの人々はもう何も言えなかった。薛東来の口から食い物を奪おうなんて、狂っているか頭がおかしいかのどちらかだろう。

方鋭は笑った。「もともとお前の金で買った石だから、好きにしたらいいさ」

薛家明は喜色満面で、大笑いした。「よし、よし!お前に絶対損はさせないよ。三千万だ、どうだ!」

薛氏の宝飾財閥の力を持ってすれば、全国に広...