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212話

「二つの技を披露した後、学生たちの熱意は高まり、この授業を聞いて損はないと感じていた。彼らは学校で毎日同じことの繰り返しにうんざりしており、方鋭のような面白い先生がもっといればいいのにと声を上げていた。方鋭自身も、学生たちの熱意に驚かされ、自分がこれほど人気を集めるとは思ってもみなかった。

気づかないうちに一コマが終わり、丸々一時間半の間、方鋭は十数名の学生に病状を指摘し、適切な治療法を示した。全員が満足げだった。休憩時間の三十分、方鋭は教室に残っていたのは最後列で眠っている女子学生一人だけだと気づいたが、構わずに趙校長の隣に座った。

「方君よ、老いぼれの私も目を見開かされたよ。君の医術が...