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196話

「私たちの凝脂露はもうどれくらい利益を上げたと思う?」徐媚はまず話の種を仕込み、人差し指を空中で方鋭の鼻先に向けてちょんとやった。方鋭は困惑した顔をした。この点については本当に知らなかったし、見当もつかない。ただ無力に首を振るしかなかった。

徐媚は白目を向けて、にこにこと言った。「私たちの凝脂露はもう一億近くの利益を生み出したのよ。純利益よ。でも最近は売上がゆっくり下がってきているけど、それでも途切れることなく買ってくれる人がいるし、大手デパートからも仕入れの要請があるわ」

方鋭は微笑んだ。徐媚がとても嬉しそうなのが見て取れた。自分ももちろん嬉しい。結局のところ、自分もお金を稼いだわけだか...