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19話

会場中の驚嘆の声を見渡しながら、方鋭は笑って首を振った。この人たちが本当に高値でこの石ころを競り落としたら、家に帰ってから泣くことになるだろうな。

「ベトナム産の原石の競りを始めます！」司会者はマイクを手に大声で叫んだ。「開始価格は一千万！一回の入札額は百万以上でお願いします！」

ガーン！

方鋭は驚いて、熱い眼差しの薛家明の方を振り向いた。「こんな石ころ一つで、開始価格が一千万だって？」

薛家明は我に返り、忍耐強く説明した。「ただの石に見えるかもしれないけど、考えてみてよ。もし中が全部緑色だったら？これは原生の翡翠だぞ。どんな品質かわからないだろう？これを加工して、精巧な装飾品や手彫り...