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121話

中山1号別荘にて、羅粒はQQをきっちりと駐車させ、方鋭の方を振り向いた。

「降りて。中に入ったら、まずは黙っていて。様子を見てから話そう。お爺さんが言うには、北京から大物が一人来ているらしい。ずっと同行している。私のお兄さんの病気はもう長いこと続いていて、ずっとこのお医者さんが治療してきたんだ」

「わかりました」方鋭は当然理解していた。羅粒がそう言うからには、北京から来た人物は間違いなく地位が高く、恐ろしいバックグラウンドを持つ人物に違いない。そして、こういった家柄出身の人々は、たいてい...プライドが高い。

二人が中に入ると、方鋭はすぐに軍服の緑色を目にした。少将の階級章を付けた羅志軍だ...