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84話

宋珏は頭を下げ、非常に悩ましい表情で言った。「陛下がご存知ないのは、上官歆が離縁した後、臣も彼女の気持ちを尋ねたのですが、彼女はもう世子のことを気にしていないと言いました」

葉明厉はその言葉を聞き、心が鋭く痛んだ。

宋珏は続けた。「だから臣は、突然横から口を出せば、上官歆の心を不快にさせるだけだと思います。上官歆は女性ですが、嫁ぐのは彼女自身のことであり、彼女にも選ぶ権利があるはずです。世子が後悔したからといって、すべてが世子の言うとおりになるのなら、世子は誰でも好きに娶り、気に入らなければ誰でも勝手に離縁できるということになりませんか」

皇帝は黙り込み、内心非常に葛藤していた。

宋珏...