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7話

焼き魚を食べ終わった上官歆は、テントに戻って眠りについた。翌朝、目の下にクマを作りながら出てきた彼女は、すでに宋珏が起きていることに気づいた。

「夜更かしした?それとも早起き?」上官歆は驚いて、思わず宋珏に拍手を送りそうになった。

宋珏は、ようやく明るくなり始めた遠くの空を見つめながら言った。「早く出発して、早く京に着きたい。辺境ではもう待ちきれないほどだ。この先まだ二ヶ月の道のりがある」

「葉明厉のことは……」上官歆は言いかけて、言葉を飲み込んだ。

彼女はバカではない。宋珏が今回こっそりと出てきたことは明らかだった。葉明厉は密告するようなことをするだろうか?

数ヶ月前なら、彼女の答...