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41話

「あれ、上官瑞じゃないか?」

「ああ、そして後ろにいるのは上官歆だろう」

「本当に彼らだ。後ろで運んでいるのは何だ?どこへ行くつもりなんだ?」

通りには人の往来が絶えず、見かけた人々は口々に評し、上官家の噂話に花を咲かせていた。

「引っ越したばかりなのに、もう上官家に戻るのか?あのお嬢様は昔から分別がなかったが、嫁いだ今でも分別がないとは、護国公が気の毒だ」

上官歆の話題になると、皆一様に頭を振った。

誰もが上官歆の昔の素行を知っていた。いつも不良たちと付き合っていたのに、護国公が苦労して学堂に通わせたというのに。

北国はまだましな方で、女子でも学堂に通えるのに、他の国ではそれす...