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187話

「お前たちは死にたいようだな。そうまでいうなら、命と引き換えにしてやろう!」上官歆はそう言うと、袖から金縁の短剣を滑り出した。その表面には精緻な模様が刻まれていた。

しかしそれは相手を怒らせるどころか、軍官を大笑いさせるだけだった。「なんとも傲慢な娘だ。だが、それがいい」

上官歆は眉目を冷たく引き締め、目には殺気を宿したまま、何も言わずに短剣を握りしめて突進した。

軍官は彼女の攻撃を花刺繍のような見せかけだと思っていたが、一度の突進さえ受け止められず、目には恐怖の色が満ちていった。

反応する間もなく、鋭い短剣は彼の首筋の動脈を切り裂き、血が噴水のように吹き出した。

「お、お前は我らの...