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182話

「勝った」

阿好は苦笑いを浮かべ、すぐに巫族の医師に宋珏の傷を包帯で巻かせた。

程なくして、宋珏の傷の処置が完了した。

阿好は再び冷たい表情に戻り、「阿浩、お前がしたことについては何も言うまい。自分から禁足室に行きなさい」

「阿好…」阿浩は禁足室に行きたくなかった。

阿好は冷ややかな表情で言った。「約束したことは守る。そんな哀れな目で見ないで」

「わかった」

阿浩は傷ついた眼差しで立ち去った。

部屋には三人だけが残された。

上官歆はまだ呆然としていた。阿好は苦笑いし、解毒薬を取り出した。

「これが解毒薬だ。飲めば蠱虫は体外に出る」

宋珏は遠慮せず、それを受け取って上官歆の...