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178話

十日後。

三人はついに巫族に辿り着いた。この旅路で、上官歆はずっと宋珏の世話になっていた。

巫族に到着すると、阿浩はもう先へ進まないことを決めた。

彼は振り返って宋珏を一瞥し、「ここで足を止めよう。外で一晩過ごして、明日帰ることにする」と言った。

「勝手にすれば」宋珏は冷淡な態度で、先に宿に入った。

彼がいつ去ろうと自分には関係ない。すべては彼の采配次第ではないか?機嫌がよければ連れて行ってくれるだろうし、機嫌が悪ければ当然連れて行ってくれないだろう。

そういえば、ついでに脅しもかけてきた。自分だって彼に脅されてここまで来たのに、そんなに言葉を尽くして何になる?

三人はそれぞれ部...