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387話

「くだらん!奴らはな、魔界の大魔神ルシファーの左右の護法だ。まさか人間界に来てこんな茶番を演じるとはな。恐らく太古の昔、人間界に降り立った時に仕込んだものだろう。あれは本物の奴らじゃない、ただの映像に過ぎんよ」魔王は不機嫌そうに言った。

「魔神ルシファーの護法ですか?では、そのルシファーと冥河魔神様とでは、どちらが強いのですか?」賀新華は興味深げに尋ねた。

「バカか!ルシファーは確かに魔界の一方の魔神で、その実力も侮れんが、冥河師匠は魔界の至尊大魔神だぞ。ルシファーなど比べ物にならん!」魔王は怒鳴るように言った。

「なるほど、魔神の上に至尊魔神がいるんですね」賀新華は脳内で魔王と会話を続...