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368話

「シュッ」

その百変宝衣は確かに強力で神秘的だった。彼が意識を集中すると、たちまち体の上に現れ、俗世の水着のような形に変化し、男性の象徴をしっかりと包み込みながら、漆黒の水底を「シュッ」と駆け抜けた。

速度は極めて速い。

青雲を一踏みすれば、扶揺直上九万里。神器に次ぐ青雲は確かに凄まじく、その速さは想像を絶するものだった。

「ドン!」

「痛ッ!何だこれ?」賀新華は青雲に乗って快適に飛行していたが、頭が強く何かにぶつかり、目の前で星が飛び散った。

一筋の赤い結界が突如として現れた。

「え、これは何だ?こんなに強力なものとは。突き破れないなんて。この肉体は渡劫中期の力を持っているという...