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367話

「どうしたんだ?我らが蜀山に赤い仙剣などなかったはずだが!」金丹修士は困惑した様子で言った。

「そうだな、分からないが…もしかして今奪った神器か?あはは…やはり我らが蜀山のものだったんだな…」その築基期の修士は頭が熱くなって妄想し始めたが、問題の始まりには気づいても、結末までは予測できなかった。

「へへ、そうだといいんだが…あっ!」金丹修士も目を輝かせたが、次の瞬間、赤い光が閃き、彼の胸に冷たさが走った。金丹が砕け散り、目の前が暗くなり、崩れるように倒れた。

「あっ、師兄!うっ…」築基期の弟子が驚いて叫んだが、すぐに全身が震え、そのまま倒れてしまった。

「蜀山…お前を死の山にしてやる!...