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362話

賀新華は一瞬にして洞窟の中に消えてしまった。

…………

外の、神秘の回魂鏡がある溶岩洞窟の中。

静寂が死の都市のように広がり、落ちる髪の音さえ聞こえるほどだ。

誰も手を出そうとはしなかった。饕餮、搬山、撞天の三妖怪も大人しくしていた。饕餮はこのタイミングで動きたくなかったし、搬山と撞天は重傷を負っており、動けなかった。

賈羽と新羅が一方に立ち、郭賢と盧柏川がもう一方に立ち、熱い視線で回魂鏡を見つめていたが、誰も手を出さなかった。彼らの目は警戒して一人の人物を見ていた。

全員の視線がその一人に向けられ、ほとんどが横目で見ていた。

その人物は他でもない、全身に冷気を纏った紅塵散人だった。彼は賀新華...