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346話

「なに?不可能だ。第九次の散仙天劫を乗り越えられる者などいないはずだ。彼がそれを乗り越えたというのか?」

郭天は自らの修為の高さをもってしても大いに驚いた。あまりにも信じがたいことだった。

だが彼はすぐに心を落ち着け、冷淡な表情を取り戻した。しかし眉間にはしわが寄り、淡々と言った。

「そうか。第九次の散仙天劫を乗り越えられるとなれば、並外れた何かがあるということだな。どうやら我々も注意せねばならんようだ。彼の影響力を考慮に入れて、下界へ人を派遣する際には気をつけることにしよう」

「はい。ですが、蜀山剑派と光耀宗が非常に傲慢な態度で、共に我々昆仑宮を滅ぼそうとしています。長老様、どうかお力添え...