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333話

そのとき、彼の法力は奇妙かつ不思議な変容を遂げ始めた。肉体の境地が渡劫初期を突破しようとしている様子で、檀中穴の肉体元婴は陽性元婴となり、法力を司る元婴は陰性元婴となっていた。

今や二つの元婴の法力が彼の胸腹の間で太極八卦図を形成し、互いに交わり融合していた。彼自身も体に前例のない爽快感と心地よさを感じていた。

しかし、彼が体内の二元婴を駆使して陰陽二気を含む法力で最後の二粒の丹薬を吸収しようとしたとき、一粒は何とか収めることができたものの、もう一粒は「シュッ」という音とともに石壁に飛び込み、忽然と姿を消してしまった。

「一粒逃げた!」賀新華は思わず顔を真っ赤にした。まさか丹薬を見失うと...