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317話

賀新華は激しく動揺し、その法力も激しく波打ち、ついに石簫はその巨大な衝撃力に耐えきれず砕け散り、粉末となった。

彼はまだぼんやりと自分の世界に沈んでいた。

「誰だ？」心が揺さぶられ、はっと我に返った彼は、目の前に静かに立つ人影を見た。白い長髪、端正な顔立ちで表情は冷たいが、口元には微かな笑みが浮かんでいる。

賀新華は大いに驚いた。彼の神識の強さは渡劫期の高手にも匹敵するほどで、普通の者なら音もなく近づくことなどできないはずだ。しかしこの人物は、まさにそのように無音で彼の眼前に現れたのだ。

賀新華はその手に持つ赤い珊瑚の簫を見て、先ほどの悲しみと哀愁に満ちた簫の音色を思い出し、思わず口にした。「...