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176話

「ふふっ、やっぱり娘は親の手から離れていくものだな。まだ何もないうちから、あっちの味方になってるじゃないか」と傅勉はにやりと笑った。

「もう、パパったら意地悪!どうしてそんなこと言うのよ」傅瑞雪は不満げに傅勉の腕を引っ張り、甘えた声で抗議した。

「じゃあ知ってるなら言いなさい」と傅勉はくすくす笑いながら言った。

傅重は横で「ふふ」と笑うだけで、この父娘の様子を見守っていた。

頬を少し赤らめた傅瑞雪は「ふん」と鼻を鳴らして横に移動し、「で、何の話なの?」と聞いた。

「まったく、本当に手放せなくなったな」と傅勉は頭を振りながら言った。「方清明が捕らえられた件だよ。彼の体の傷は一流の武術家...