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12話

柳眉は幼い頃から家庭教育が厳しく、男子との接触が一切なかった。大学時代もなおさら男子と交際することなど恐れていた。特に、知り合って一日で宿に行き寝てしまうような人たちを見ると、恋愛を洪水や猛獣のように恐れるようになった。今や二十八歳になっても、未だ独り身で、周囲から蔑まれる「処女おばさん」となっていた。

しかし、ここ二年ほど、夜になると淡いピンク色の夢を見るようになり、目覚めると下着がしっとりと濡れていた。そして思わず自分の胸や尻を触ってしまい、結果として胸も尻も大きくなっていった。彼女の心はますます不安と緊張に包まれ、恋愛などもってのほかと思うようになった。

だが、彼女を不安にさせながら...