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99話

「くっそ!」

私は思わず口走った!

「くっそ、くっそ、くっそ!」

一言の「くっそ」じゃ今の気持ちを表せない。俺は飛び上がるようにして琳琳の側に駆け寄り、目を大きく見開いて「マジかよ、嘘じゃないだろうな」と言った。

琳琳は苦笑いして「こんなことで嘘つくわけないでしょ、百万以上の話だよ!」

「金は?金はどこだ?」

マジでびっくりした。同時に胸の内ではワクワクが止まらない。こんな大金、生まれてこの方見たことないぞ!

琳琳が言うには、本当は銀行に預けようと思ったけど、銀行が閉まっていたから、保険金庫に入れたんだとか。その金庫は以前のオーナーが残していったもので、使えそうだったから使い続けていて、後...