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59話

証拠を掴むのは簡単じゃない。毎日包房に現れるわけにもいかないから、信頼できる仲間が必要だった。間違いなく、小鄧は最適な人選だった。

彼は瑶姐寄りの立場だったからだ。

あの時、小雨姐を手伝おうとした私を止めて、関わるなと言ったことからもそれは明らかだった。

それに、長い付き合いの中で小鄧が良い奴で、頭の回転も速いことも分かっていた。

だから、彼に二階に来てもらう必要があった。

小鄧は私の要望を聞くと、二つ返事で引き受けてくれた。私たちの店で「薬物」という言葉がどれだけタブーか知っていたからだ。こう言えばわかるだろう——薬物に手を出せば、王凱のような強いコネでもない限り、誰も助けられない...