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49話

どこに行くか、何をするかは当然、蕭冉が決めることだ。俺には人権なんてないのだから。

四十分後、俺たちは市内の映画館に着いた。蕭冉は走って映画のチケットを取りに行き、それからポップコーンや飲み物を山ほど買って、四人で中に入った。正直、こんなに大きくなるまで、女の子と映画を見に来たことなんてなかった。この雰囲気は確かにいいものだ。四枚のチケットは隣り合わせになっていた。渣毛が一番左で、その隣が趙雪、趙雪の隣が蕭冉、そして蕭冉の隣が俺だった。

映画がまだ始まっていないのに、二人の女の子はもう「キャーキャー」とはしゃいでいて、すごく興奮している様子だった。隣で趙雪に話しかけようとしていた渣毛も、少し辟...