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278話

場内は死のような静寂に包まれていた!

鳥が一羽も鳴かず、針が落ちる音さえ聞こえるほどだ。

「マジかよ……」

どれだけの時間が経ったのだろうか、ようやく一人が驚きの声を上げた。

「マジかよ!」

「うそだろ!」

次々と驚きの声が上がる。

そして場内の雰囲気が再び沸騰した。今度は本当に爆発したのだ。

飢狼はリング上で動かなくなっていた。さっきまで巨大なエネルギーを爆発させていた大男が、ただ真っ直ぐに横たわり、まったく反応を示さなくなった。

審判はこの時、固まっていた。

ちょうどカウントが七秒に達したところだったからだ!

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