夜のクラブの紙醉金迷

27話

「バスから降りたとたん、ジャマオはもう着いていた。『ギリシャ神話』は彼の家から近いんだ。俺を見るなりケツを振りながら走ってきた。さっき知り合いが通り過ぎるのを見なかったか聞いたら、キョトンとした顔で「いいえ」と答えた。俺は首を振って「気にするな、酔っ払って見間違えたのかも」と言った。ジャマオは「ヨウ兄さん、あなたの酒量で酔っ払うなんてことあるんですか」と言ってきた。

「お世辞はいいから、頼んだものは買ってきたのか」と聞くと、ジャマオは急いでポケットから高級ライターを取り出して「こんな時間じゃ売ってるところないですよ。うちの親父が大事にしてたのをこっそり持ってきました」と言った。俺は思わず笑っ...