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205話

「宋烟語?」

「まさか宋烟語のことじゃないだろう?」

「信じられないよ」

蕭媚は嫌悪感たっぷりの顔で俺を見つめた。「お前、本気で烟語姉さんが何かピュアな少女だと思ってるの?言っておくけど、あの女は秦薇薇より更に腹黒い白蓮花よ!」

「口は慎めよ」

俺の表情が微かに変わった。

宋烟語のことはまだしも、秦薇薇の名前を出す必要があるのか?蕭媚が秦薇薇の話をするのを聞くと、以前蕭冉が学校で秦薇薇に対してとった態度を思い出す。この姉妹は示し合わせているのか?

「口を慎めだって?張揚、もし機会があったら彼らに伝えなさいよ。徳を積みなさいってね!」

蕭媚は鼻で笑った。

「一体何を言ってるんだ?」

俺は言い返し...