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190話

一瞬にして、全員が緊張し始めた。

「うわっ、金を使うのに目もくれないのか?」

渣毛は呆然と見つめていた。

今や会場の全員が狂ったように理性を失い、空気さえも燃え上がるような熱気に包まれていた。さっきのパフォーマンスの時以上だ。ナイトクラブでは、札束を振り回す者が常に視線を集める。いわゆる「人前で贅沢し、人後で苦しむ」というやつだ。どんなに苦労して手に入れたお金でも、それを使って他人の認めと羨望を得られれば価値があると感じるものだ。

私たちは唖然としながら、二人の得点がぐんぐん上昇するのを見ていた!

さっきまで百万ちょっとだったのに!

あっという間に二百万になった!

あまりにも狂気じみている!

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