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172話

翌朝目覚めると、僕の足はまだ痺れていた。昨夜、秦薇薇と何度交わったのか分からない。とにかく体力が続く限り、ずっと絡み合っていた。今でも二人の体は粘つくような感触が残っている。でも充実していた。初めて秦薇薇とコンドームなしで結ばれた。こんなに心が痛むほど愛しい女性を前にして、そんな形で彼女の心を傷つけることなどできなかったのだ。

朝、目を開けると、胸に顔を埋めている彼女の顔が見えた。口元には満足げな微笑みが浮かんでいる。

胸がちくりと痛んだ。この瞬間、本当にこの愛おしい女性を大切にしたいと思った。だが彼女の言うとおり、僕たちはいずれ別々の道を歩むことになる。秦薇薇は決して男に依存するタイプの...