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15話

周りにいた一群の人たちが、一斉に私に飛びかかってきた。社会人の連中は、さすがに校内には入ってこれないだろう。張峰がどれだけ大胆でも、学校外のチンピラを連れ込む勇気はないはずだ。だからこの学生たちの戦闘力は、比較的弱いはずだ。しかし、数が多いのがネックだった。しかも今回の張峰は用心していて、特別に三人の学生が彼を守っていた。

私の「敵の首領を先に倒す」作戦も通用しなくなった。

だが私も怯まなかった。椅子の脚を持った一人を見定め、先手必勝と飛びかかっていった。彼は明らかに反応できなかった。私がまだ怪我も治っていないのに積極的に攻撃してくるとは思わなかったのだろう。不意を突かれて、彼の武器は私に...